ソリューションアーキテクトプロフェッショナル(通称SAP)の覚えるべきとサービス毎のBlackbelt資料や学習に有意義な情報を備忘録の意味も込めて記事にしていきたいと思います。
まずは基本となるコンピュートからまとめていきたいと思います。
AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナルの概要
試験問題の形式 | 択一選択問題(複数の中から1個の回答を選択) 複数選択問題(複数の中から2つ以上の回答を選択) |
試験時間 | 180分 |
使用言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 |
受験料 | 30,000円(税別) |
合格基準 | 1,000点中750点以上で合格 |
ソリューションアーキテクトプロフェッショナルは、アソシエイトに比べると受験料が倍、試験時間が50分多い、合格基準も30点高くなっております。
しかも、試験問題が実際の業務を意識したような内容で、問題文も長文です。サービスレベルの知識はもちろんのこと、サービスを組み合わせて以下によい構成を組めるか考慮しなければいけません。
試験の対象者も「AWS におけるシステムの管理および運用に関する 2 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者」と公式サイトに記載されておりますので、実際にAWSを触って業務をしている人じゃないと難しい面があります。
以下が推奨される知識と経験ですが、なかなかの範囲で複雑な知識を求められるとこがわかると思います。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(試験概要)
認定によって検証される能力
- AWS で、動的なスケーラビリティ、高可用性、耐障害性、信頼性を備えたアプリケーションを設計し、デプロイする
- 提示された要件に基づくアプリケーションの設計とデプロイに適した AWS のサービスを選択する
- AWS で複雑な多層アプリケーションを移行する
- AWS でエンタープライズ規模のスケーラブルな運用を設計し、デプロイする
- コストコントロール戦略を導入する
推奨される知識と経験
- AWS でのクラウドアーキテクチャの設計およびデプロイに関する 2 年以上の実践経験
- クラウドアプリケーション要件を評価し、AWS でアプリケーションの実装、デプロイ、プロビジョニングを行うためのアーキテクチャを提案する能力
- AWS CLI、AWS API、AWS CloudFormation テンプレート、AWS 請求コンソール、AWS マネジメントコンソールについての知識
- AWS Well-Architected フレームワークの 5 本の柱を説明し適用する
- 主要な AWS テクノロジー (VPN、AWS Direct Connect など) を使用して、ハイブリッドアーキテクチャを設計する
- エンタープライズの複数のアプリケーションやプロジェクトのアーキテクチャ設計に対し、共通するベストプラクティスガイダンスを提供する能力
- スクリプト言語についての知識
- Windows および Linux 環境についての知識
- ビジネスの目標をアプリケーションおよびアーキテクチャ要件に関連付ける
- 継続的インテグレーションおよびデプロイのプロセスを設計する
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/
試験内容の概要については以下の分野と比重で出題されます。
分野 | 試験における比重 |
組織の複雑さに対応する設計 | 12.5% |
新しいソリューションの設計 | 31% |
移行の計画 | 15% |
コスト管理 | 12.5% |
既存のソリューションの継続的な改善 | 29% |
合計 | 100% |
組織の複雑さに対応する設計で問われる知識
試験における比重は12.5%の本分野では、クロスアカウント認証やアクセス戦略が求められます。
AWS Organaizationsを使用してアカウントを複数管理(本部、営業部、販売部など部署ごとにアカウントをわけるなど)のやり方や、IAMポリシーの使い分けなどの知識が問われます。
また、ユーザディレクトリ管理でDirectoryServiceのサービス全般、ネットワーク接続周りでDirect ConnectやVPN接続、Route53、CloudFront、NAT Gatewayの使い分けなども求めれられます。
1.1 複雑な組織に対応するクロスアカウントの認証およびアクセス戦略を決定する (さまざまな コンプライアンス要件、複数の事業部門、さまざまなスケーラビリティ要件を持つ組織の場 合など)。
1.2 複雑な組織に対応するネットワークの設計方法を決定する (さまざまなコンプライアンス要 件、複数の事業部門、さまざまなスケーラビリティ要件を持つ組織の場合など)。
1.3 複雑な組織に対応するマルチアカウントの AWS 環境の設計方法を決定する (さまざまなコン プライアンス要件、複数の事業部門、さまざまなスケーラビリティ要件を持つ組織の場合な ど)。
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Exam-Guide.pdf
新しいソリューションの設計で問われる知識
31%と多くの比重を占める本分野はAWS Well-Architectedフレームワークを中心とした問題が多いです。
AWS Well-Architectedフレームワークをまずはきっちり抑えてください。
全体的な傾向として、信頼性がより高いサービスを組み合わせていくような問題が多いです。
サービスとしては全般的に出題されており、マネージドサービスを活用するような問題傾向があります。
また、グローバルインフラストラクチャを意識する必要もあります。
また、事業継続性を担保するにはどういった構成が良いか、パフォーマンスを意識してスケールアップ、またはスケールアウトどちらのパターンがより適しているかなどの問題も出題されます。
2.1 ソリューションの設計と実装にあたり、セキュリティの要件および制御を決定する。
2.2 信頼性に関する要件を満たすソリューションの設計および実装戦略を決定する。
2.3 事業継続性を確保するためのソリューション設計を決定する。
2.4 パフォーマンス目標を達成するソリューション設計を決定する。
2.5 ソリューションの設計および実装にあたり、ビジネス要件を満たす導入戦略を決定する。
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Exam-Guide.pdf
移行の計画で問われる知識
こちらのシナリオでは、オンプレミス環境で引用されているアプリケーションをAWSに移行する方針、技術などの知識が問われます。
サービス的にはSMSやDMS、Snowballなどが登場します。
完全にAWS環境には移行できないケースも鑑みてCloudFrontでオリジンをオンプレミスのサーバに向ける、またはStorage Gatewayを活用してオンプレミス環境のバックアップをAWSに持っていくなどのシナリオも登場します。
3.1 クラウドへの移行が可能な既存のワークロードおよびプロセスを選択する。
3.2 AWS に関する詳細な知識に基づいて、新規の移行先ソリューションに適した移行ツールや サービスを選択する。
3.3 既存のソリューションに適した新しいクラウドアーキテクチャを決定する。
3.4 既存のオンプレミスのワークロードをクラウドに移行するための戦略を決定する。
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Exam-Guide.pdf
コスト管理で問われる知識
こちらのシナリオでは主にコスト最適化についての問題が多く出題されます。
例えば、S3へのデータ格納にあたってS3標準が良いのか、Glacierが良いかなどの選択問題などがあります。
さらにはEC2を利用する場合においてサイズが大きいインスタンスを使うより、サイズの小さいインスタンスを並行して稼働させた方が
コスト効率がいいなどの知識が求められます。
Cost ExplorerやAWS Budgetsのサービスなどは抑えておいてください。
4.1 ソリューションにおいてコスト効率に優れた料金モデルを選択する。
4.2 コストを最適化するためにどのような管理を設計し、導入するかを決定する。
4.3 既存のソリューションでコストを削減できる可能性を特定する
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Exam-Guide.pdf
既存のソリューションの継続的な改善で問われる知識
こちらのシナリオではAWSのトラブルシューティング、運用最適化するための手法、既存のソリューションをどう改善するか、などが問われます。
リソースにアクセス出来ないのはIAMのポリシーで権限が無いのか、ネットワーク的に到達出来ていないのでVPC Flow logsを有効にして確認するだとか、
運用の最適化にあたってSystem Managerを使うかなどの問題が出ます。
あとはトラブルシューティングには当たり前に使われるCloudWatchの問題も多数でます。
5.1 ソリューションアーキテクチャのトラブルシューティングを行う。
5.2 オペレーショナルエクセレンスの実現に向けて既存のソリューションを改善する戦略を決定 する。
5.3 既存のソリューションの信頼性を改善する戦略を決定する。
5.4 既存のソリューションのパフォーマンスを改善する戦略を決定する。
5.5 既存のソリューションのセキュリティを改善する戦略を決定する。
5.6 既存のソリューションのデプロイメントを改善する方法を決定する。
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Exam-Guide.pdf
ざっとAWS ソリューションアーキテクトプロフェッショナルの概要について説明を行いましたが、次項からサービス毎にBlackBeltの資料や資格取得に向けて役に立ちそうなリンクをまとめていきます。
カテゴリ毎に記事を分けていきますが、今回はコンピュートメインで紹介していきます。
ソリューションアーキテクト プロフェッショナルの覚えるべきサービス(コンピュート編)
まず初めに試験に出題される可能性が非常に多いサービスを以下に記載します。
- EC2
- ELB
- Elastic Beanstalk
- Lambda
- ECS
- EKS
- Fargate
- AWS Batch
当たり前ですが、コンピュートのジャンルはほぼメインのサービスは出題されますね。
どのシナリオにも登場しますので、広い知識を備えておいてください。
EC2
この資料は非常にわかりやすい資料なので一度は目を通しておいてください。
動画も公開されております。
Amazon EC2基礎知識/BlackBelt サービス別資料(pdf)
以下の2資料もコスト最適化の具体例が学べます。
AWSのコスト最適化/リザーブドインスタンス/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Amazon EC2スポットインスタンス/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Amazon EC2 Auto Scaling のよくある質問/公式サイト
Leveraging Amazon EC2 Spot Instances at Scale/ホワイトペーパー
ELB
このスライド(動画もあり)は非常にわかりやすいので抑えておいてください。
Elastic Load Balancing (ELB)/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Elastic Load Balancing のよくある質問
Elastic Beanstalk
AWS Elastic Beanstalk/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Lambda
AWS Lambda Part1/BlackBelt サービス別資料(pdf)
AWS Lambda Part2/BlackBelt サービス別資料(pdf)
AWS Lambda を使用した サーバーレスアーキテクチャ/ホワイトペーパー
AWS サーバーレス 多層アーキテクチャ Amazon API Gateway と AWS Lambda の活⽤
Amazon ECS(Amazon Elastic Container Service)
Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Amazon ECS Deep Dive/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Amazon EC2 Container Service よくある質問
Amazon EKS(Amazon Elastic Kubernetes Service)
Amazon Elastic Kubernetes Service/BlackBelt サービス別資料(pdf)
Fargate
AWS Fargate/BlackBelt サービス別資料(pdf)
AWS Batch
AWS Batch/BlackBelt サービス別資料(pdf)
その他学習に使えるサイト
各種規約・法務関連
AWS利用するにあたっての規約が書かれているのですが、
規約に関する問題も出るので読んでください。
わかりやすく問題集を作られているので、試験対策とAWSの知識習得に役に立つと思います。
一部無料です。
Amazon AWS Certified Solutions Architect – Professional Exam Actual Questions
次回はネットワークキングについてまとめたいと思います。
下記対策本は非常におすすめです。
書籍だと下記の対策本しかありませんので、書籍で勉強したい方はマストなアイテムです。
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